IT業界で働くうえでは、何よりもまずITに関する広くて深い知識が求められます。しかし、その後何十年先も活躍するためには、いくつかのスキルを上乗せして身に付けることが必要になります。そのスキルとは英語と業務理解です。
ITの先進国として、アメリカを無視するわけにはいきません、最新のプログラミング技術も。新進気鋭のサービスも、アメリカ発であることが少なくないからです。IT業界で働く上で、これらに触れないわけにはいかないでしょう、しかし、それらの情報は必ずしも日本語訳されているとは限りません。すなわち、最低限の情報を得られる程度には英語を習得しておく必要があるというわけです。IT業界はただでさえ変化の速い業界です、誰かの日本語訳や解説を待つ頃には、その情報は時代遅れになっている可能性さえあります。リアルタイムに情報を追っていくためには英語は非常に重要なのです。
ITが注目を浴びるのは、非効率な業務の生産性を一気に高められる可能性があるからでしょう。業界や職種を問わず、ITによる業務効率化は喫緊の課題なのです。IT化のために、自分の手でシステムを開発するにしても、外部の企業に委託するにしても、効率化したい業務を正しく理解しておくことは不可欠です。そうでないと、どこでどう困っているのかがわからず、見当違いな成果物が生まれるリスクがあるからです。言い換えれば、優れたプログラミングスキルを持つ人間だけでは、IT化は成功しないということです。高度な技術とは、実現したい要望がきちんと整理され、それが過不足なく伝わることでこそ真価を発揮します。そのためには業務に精通した人材も欠かせないというわけです。