求められるDX人材

デジタルトランスフォーメーションが国を挙げて推進される時代になり、多くの企業ではDXを達成するための戦略を考えるようになりました。デジタル技術を生かすことを前提として、競争力や収益力を高めて事業継続を可能にするのがDX推進の基本的な考え方です。このためには中核を担うエンジニアの存在が欠かせません。DX時代になってエンジニアの需要は高騰したものの、実際にはDX人材としての適任者が不足していて推進できずにいる企業が多くなっています。エンジニア自体が全体的に不足している傾向がある中、さらにDX人材として活躍するためのスキルや経験を持っている人が少なく、DX推進に支障をきたしているのが現状です。

DX人材として活躍できるエンジニアにはデータベース系のスキルが必要です。ビッグデータの分析ができることが特に重視されています。AIを活用してデータを生かして新しい可能性を導き出せるスキルがあるエンジニアが求められているのが実情です。ただ、データやAIを技術的に使いこなせるだけでなく、ビジネスやファイナンスにも詳しい人材がDXでは必要になります。DXは競合他社と比べて優れているビジネスを生み出し、企業としての価値を高め、顧客にとって魅力のある製品やサービスを打ち出すことを要求しているからです。ビジネスやファイナンスに理解があるエンジニアが現場を牽引することによって改革が進むため、リーダー格のエンジニアが求められているのです。